Pose Method of Running ポーズ・ランニング

ランニングフォームを意識して走力を上げよう!

Pose Method of Runningのテキスト(英書)の要約や原文と対訳を紹介しながら、アメリカの人気ランニングフォーム理論について考察してみる

23 自重前傾の習得 LEARNING TO FREE FALL

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前傾の深さ + 支持脚の回転 = ランニング速度 

Pose Method of Running, Chapter23, p115-120 要約、原文と対訳

 ランニングポーズ基本姿勢を習得し、バランスとエネルギー双方を保持した状態を獲得したところで、そのバランスを意図的に崩してランニング動作に入っていきましょう。ポーズメソッドを習得するには様々な試練をクリアする必要がありますが、まず始めの試練は倒れこむ(自重前傾する)ことへの恐怖感を取り払い活用すべき強みに変えていくことなのです。
 倒れこむ(自重前傾)することを習得すると同時に、自重前傾により生み出される動力源の感覚もつかみましょう。我々はじっとして立っている時は、重力を制御してバランスを保ちながら支えているといえる。重力のバランスを開放する潜在力を常に秘めているともいえる。次にすべきことは、身体を好きな方向に向けて地面から支持足を外して次に起こることを観察することです。 

f:id:Tomo-Cruise:20170109133906p:plain 自重前傾を実践する前に、簡単な実演により重力のもつポテンシャルを確認してみましょう。肩幅に脚を開いて、膝を軽く折り、重心は母指球付近にかけて(かかとから重心を抜いて)リラックスして立ってみてください。そして横方向に身体を傾けて次図のように素早くステップを踏んで横移動してみてください。
 この横移動動作によって気づくべき点は次の4点です。

  • 踵から着地していないこと⇒母指球接
  • 膝を伸ばして地面をけるような動作をしていないこと⇒膝は軽く折ったまま
  • 動作を速めるには横に倒れこみ、脚を素早く替える必要がある
  • すばやく脚を動かすのに筋力はそれほど必要ではないこと⇒単に接地脚を抜く

 以上の点を念頭に、さらにいくつかの実演で理解を深めてみよう。次からの実演には補助をたのむパートナーが必要となります。

f:id:Tomo-Cruise:20170109142845p:plain まずは、ランニングポーズ基本姿勢をとり(両脚)、パートナーには腕を伸ばして開いた両手で胸当たりに当ててもらう。そして片脚を抜くと同時に前方に倒れこむ。そしてパートナーに手を下げてもらい、前方に接地する。今回は支持脚はそのままで交替させない。というのも前方に倒れこむ恐怖感を観察し、また無意識に防御する反応として、前方に脚を着地させるということを覚えてほしいからだ。
 しかし、倒れこみを防げても移動はできない。実際、振り出した脚を自ら前方に接地させるということは、ランニング動作に反してブレーキ動作となってしまう。Pose Methodの要素である自重前傾を習得するには、人間の根本的直観である倒れこみに対する恐怖感を克服する必要があるのです。

f:id:Tomo-Cruise:20170109153928p:plainそこで、意識の方向を着地させることから、支持脚を離陸させることに移しましょう。振り出した脚を着地させるのは重力が為す作業であり、我々の為すべき作業は支持脚をできうる限り素早く効率的に離陸させることなのです。
さて、またパートナーに手伝ってもらい、ランニングポーズ基本姿勢(支持脚)の状態で支えてもらいましょう。今回は意識を振り出した脚の接地から支持脚の引き上げに向けてください。注意点は振り出し脚のソフトな着地と支持脚の素早く力まない離陸です。

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 さらに重力による自由な走りに理解を深めるには、またもやパートナーに手伝ってもらい、イラストのように横(後ろ)を走ってもらい背中に軽く指先を当ててもらおう。支えたり、押したりしてもらうわけでなく、単に手を当ててもらうだけである。10~15ステップほど手伝ってもらい、どんな感じがしたか、楽に走れたかを自問してほしい。そしてパートナーの後ろからの指先から身体を離そうと試みると、自然と前傾姿勢ができるでしょう。そして支持脚をすばやく替えていかないと、また後からの指に触れてしまうと感じることでしょう。

f:id:Tomo-Cruise:20170109161044p:plainその感覚がつかみづらければ、さらにパートナーに前方を走ってもらって、半身を振り返ってもらい胸元に手をかざしてもらおう。そして、その手を胸元から追いかけるように走ることによって前傾の感覚をつかんでほしい。

 

For a visual image of the need to free-fall, picture an unicyclist. To move forward, the unicyclist simply leans forward and then pedals fast enough to stay upright. If the unicyclist falls faster than the pedals, the result is a face-plant. The speed of pedaling must match the speed of the fall, so that the unicyclist keeps moving.

The exact same principles are at work in the Pose Method of Running. The greater your forward lean, the faster you must change support in order to stay upright. Greater lean plus faster change of support equals faster running…without greater muscular effort.
While these exercises and visualizations might seem overly simplistic, they really are the key to your psychological acceptance of what it means to fall freely, which is the underlying principle of the Pose Method of Running.

 自重前傾の視覚イメージとして、一輪車を想像してみてください。一輪車を前進させるには、単に身体を前傾させて、倒れこまないようにペダルを素早く漕ぐしかない。ペダルの回転より先に前傾してしまうと、うつぶせに転んでしまう。前傾の深さとペダルを漕ぐ回転の速さが合っていていなければ、一輪車は前進を継続できないといっていい。
 まったく同様のことがPose Methodにも当てはまる。前傾をかけるほど支持脚の交替を速めないと倒れこんでしまう。前傾の深さと支持脚の交替速度がランニング速度を決定づけるのだが、その際に筋力に頼ってはいけない
 以上のビジュアルイメージは、やや単純化しすぎかもしれないが、自重前傾の意味することを把握する際に重要な点であり、Pose Methodの原則の根幹をなすものである。

  自重前傾のイメージングとしては、一輪車のほかにホッピング竹馬の前進も大変参考になると思う。特に子供が自然に会得したりしているのを観ると自重前傾は前進する際の自然の摂理なのだなと感じてしまいます。セグウェイも前傾姿勢だけは同様ですな。


ホッピングが上達した7歳児


2015運動会③竹馬

この章に関連する概念(Section3)以下の3つとなります。

 

pose-running.hateblo.jp

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