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Pose Method of Running ポーズ・ランニング

ランニングフォームを意識して走力を上げよう!

Pose Method of Runningのテキスト(英書)の要約や原文と対訳を紹介しながら、アメリカの人気ランニングフォーム理論について考察してみる

25 走りに行こう GO FOR A RUN

Section 4: Moving From Thought To Action 理論から実践へ
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 走る前に頭の中でPose Methodのリハーサルをしよう、そして走りながらPose-Fall-Pull!

Pose Method of Running, Chapter25, p131-136 要約、本文と対訳

 このテキストも約半分まできたところでやっと、あなた(読者)が最も待ち望んでいたことに辿り着きました:走りに行きましょう!
 これまで、Pose Methodの論点を読んだり、Pose Methodの概念について熟考したり、Pose Methodの感覚を得るために反復演習に臨んだりと、Pose Methodという言葉にうんざりしていることでしょう。しかしながら、少しドリルを実践したところで、この新たなやり方で走り出そうと言われても少し不安でしょう。

一瞬の動作を頭であれこれ考えながら走るなんて無理!?

 Pose Methodに出会うまでは、走りに出かける前や走っている時に考えることと言えば、どのコースを走ろうか・何キロまでをどのようなペースで走ろうか・その他にも様々なことが走っている間には頭をよぎることでしょう。その中でもどのように走るべきかを考えながら走ることは少なかったのではないでしょうか。Pose Method以前には、走る動作というのは反射的な行為であって、その動作中にあれこれと考えながらする行為ではなかったことでしょう。
 しかしこれからは、動作を考えながら同時に走るという行為に臨み始めるのです。そこでPose Methodの基本事項を改めて復習してみましょう。まず初めに支持脚を持ち上げ始め、前傾し、わずかに体幹を持ち上げ、次に…何だっけ?
 とりあえずは考えすぎずに走りましょう...ドリルで試したような感覚だけを頼りにとにかく走ってみましょう。支持脚を地面から引き上げ、身体の真下に持って行き、引力の力で動作を起こすのです。引き続き、すぐに支持脚を交替させて前傾姿勢を保つのです、繰り返し繰り返し。
 そうです。やるべき動作はとても単純なものです。しかし単純だといえ、簡単なことではありません。というのもその一連の動作(一歩、1回転)は長距離走という言葉から連想することができない一瞬の出来事だからです。数値で示すと、優秀なランナーの接地時間は1/10秒、遅いランナーでもその約2倍の2/10秒→1/5秒です。つまり、1/10秒から1/5秒の間にランニングポーズの一連の動作を完了させなければならないのです。しかもPose Methodの基本事項を全て完璧にこなしながら。
 さあ、はじめの一歩を踏み出しましょう、自問自答しながら:この感覚は正しいのか?前傾はこれでいいのか?ハムストリングのみで引き上げができているか?ランニングポーズ基本姿勢はフレームに収まっているのか?

It’s one thing to think about things in the abstract, quite another to think about them while you’re actually in action. If you worry too much about how you’re running, you can actually fall victim to that old plague “paralysis by analysis.” So to simplify the thought process while running, to stay smooth and focused, concentrate your thoughts on the keep points of the Pose Method of Running.

The main elements to keep in mind are the Pose, the Fall and the Pull. You maintain the Running Pose, you fall forward and you pull up with the hamstring. As you run, you can quickly run through that checklist over and over again, until it becomes a sort of mantra for your run.

  • Check the pose: Am I relaxed and balanced? Am I landing lightly on the ball of my foot, with m foot directly underneath my body? Are my knees still bent?
  • Check the fall: Do I have any muscular tension? Am I braking myself with any body part? Am I leaning with my whole body?
  • Check the foot pull: Am I pulling my foot…and not my leg? Am I pulling the instant my foot touches the ground? Am I pulling straight up?

 

 卓上で理論的に考えることと実践しながら考えることは別な思考法と言える。走り方に捕らわれ過ぎて心配しすぎると、“分析麻痺”(考えすぎで行動に起こせないこと)の呪縛にかかってしまう。よって走っている間は、考え方を単純化・集約化し記憶しやすくした方が、Pose Method of Runningの要点を維持できる。
 心に留めておくべき主な要素とは、Pose、Fall、そしてPullです。ランニングPose基本姿勢を維持し、前傾(Fall)し、ハムストリングで引き上げる(Pull)のです。走りながら、すばやく、これらの要点を何度も繰り返し確認しなければなりません、一種の呪文を唱えているような状態になるまで。

  • POSEのチェック:身体はリラックスしバランスが取れているか?母指球付近にそっと着地しているか?足は体幹の真下に来ているか?膝は着地した後も軽く折られているか?
  • FALLのチェック:筋肉を緊張させていないか?自分自身でブレーキをかけるような動作をしていないか?体幹の前傾はできているか?
  • PULLのチェック:脚ではなく、足の引上げはできているか?着地直後、速やかに引き上げを始めているか?直線的に引き上げができているか?

 

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ワン・ツー・スリーと合いの手を入れて走ってみよう!

 この新たな走りが身につく過程で、呪文のように唱えるPose Methodの合いの手はリズミカルに、"Pose-fall-pull, Pose-fall-pull"と短縮されていくでしょう。何キロ走るか、キロ何分で走るか、どれだけカロリーを消化するかなど考える代わりに、走りの核心に迫っていくことでしょう。

f:id:Tomo-Cruise:20170119234636g:plain リズムをつかむことができるようになれば、今度はそれら合いの手のテンポを上げて走りをコントロールしていきましょう。Pose--fall--pull→Pose-fall-pull→Posefallpullへ。速度を上げる感覚を得るとともに、前傾角度の変化足の引き上げ頻度の変化も感じてほしい。また、地面と足が接する時の音の変化にも気づくことでしょう。すべてがより軽快に、より迅速に、より効率的に、そしてより楽しくなっていくでしょう。合いの手は様々のものを試してみて、自分にあったものを見つけましょう。1-2-3-4とか、up-up-up-upなど着地にあわせたリズムで。

Poseモードでの走りを点検して感覚を研ぎ澄ます

 Pose Methodで走ったら、その感覚を振り返ってみましょう。走ることが楽しくなったのではないでしょうか。Pose Methodの走りが身につくにつれ、走ることも楽しくなるはずです。まずはじめの数回は距離やスピードを気にせずに走り、何かPose Methodとずれているなと思ったら走りを中断するほうが良いでしょう。
 実際、走りを頻繁に中断して、その感覚を振り返ったり、自分の理解するPose Methodの動作が実践できているか確認することはおすすめです。自分の走りを振り返ってどこを修正していったらよいか検討してから、再度走り出すのです。そうして、適切ではなかったフォームを修正していくのです。
 身体に波長を合わせて走りましょう。軽快さ・迅速さ・柔軟性を追及しましょう。着地音を小さくするよう意識しましょう。着地直後のハムストリングのすばやい収縮を感じ取りましょう。呼吸を調整し、表情を整え、無駄な動作を無くしましょう。エネルギーを節約しましょう。そして何より、ランニングを楽しみましょう

 さあ、論理から実践への移行も完了し、ついにPose Methodランナーになりました。次節からは、可能な限り走力を上げることを目的に、身体的・精神的能力を高めることに移ります。

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