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Pose Method of Running ポーズ・ランニング

ランニングフォームを意識して走力を上げよう!

Pose Method of Runningのテキスト(英書)の要約や原文と対訳を紹介しながら、アメリカの人気ランニングフォーム理論について考察してみる

26 ランニング強度の調整 STRENGTH CONDITIONING FOR RUNNING

Section 5: BUILDING A RUNNER'S BODY...AND MIND ランナーの身体と精神を鍛え上げる
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概念、理論、感覚の次は、身体強度を調整しフォームの基盤をつくろう!

Pose Method of Running, Chapter26, p139-145 要約、一部原文と対訳

 Pose Method of Runningの動作は、ごく単純な反復動作ではあるものの、それなりの身体的強度が必要となる。その単純反復動作を実行するためだけではなく、エネルギーを消耗させ全体的なパフォーマンスを低下させる余計な動作を封じるためにも。

f:id:Tomo-Cruise:20170131193934j:plain旧式の機関車を例に視覚的に類推してみよう。エンジンから車輪へのエネルギーの伝達は、繰り返し押し込められるロッドの反復動作という単純な機械的システムによって実現される。その単純な動作の可動域は変化することはなく、完全に等しい範囲内での動きである。その上、相当な強度が要求される。その統制システムの機能を維持するために、各部品は最大出力に耐えうるべく設計されているのである。

Pose Method of Runningに求められる身体的強度と迅速性

 Pose Method of Runningにおける初期動作(地面から脚を引き上げること)は至って単純な動作だ。がしかし、身体は調整され鍛錬されている必要がある。腕をむやみに振りだすこと、余計なストライドや余分な縦揺れを抑制するためにだ。長距離においてフォームを乱さずにランニングフレーム内(18章フレームコンセプト参照)で走り続けるには、精神的な集中力のみならず、その精神的な要求通りに動作を保持する身体の調整力が不可欠である。

pose-running.hateblo.jp

  ランニングフレーム内で走り続ける為に必要となるのは身体的な強度ばかりではない。Pose Methodにおいて不可欠なもう一つの重要な要素にも求められる。それは、迅速性(quickness)だ。マラソンランナーにとって、迅速性と言われてもピンと来ない人も多いだろう。通常、迅速性はバスケやサッカーのディフェンスや短距離選手に不可欠な要素だと思うだろう。

 長距離走においての迅速性の役割は何であろうか。その役割に影響する主要な2つの要素は:1)支持脚を引き上げる際の時間 2)総体的なピッチ だ。双方の要素、いわゆる迅速性を維持するベースとして筋力弾性と身体的強度が要求される。いわずもがな、身体的強度が向上すれば反復動作における迅速性を維持できる時間は伸びる。特に長時間にわたり体重を支えるには不可欠だ。

獲物を追うチーターのようにしなやかに美しく走ることに芸術性を見出そう!

 ランニングフレーム内での動作を維持すること、反復動作を迅速に行うこと、それらを長時間可能にする耐性を得ることを同時に達成するには、個別の要素を超えたより大きな枠組みでイメージすることになろう。機能的・科学的アプローチから、ファジーな芸術的よりなアプローチが求められる。
 バレエやフィギュアスケートのような反復動作で構成される競技が芸術的観点で捉えられるのと同様に、優秀なランナーの完璧な全体動作は”脚で走っている”という機能的観点ではなく、身体に特別な技術を身につけた上で、全体的にミスをすることなくなめらかに動作させているという観点で捉えられるべきであろう。このレベルにおいてその動作の実現は、単なる時間や距離の数値的な領域から、人間の身体を時間的・空間的に完璧に機能させる全体的表現という芸術的な領域に昇華する。
 

f:id:Tomo-Cruise:20170131194447j:plain ここでも、イメージの助けを借りて考えてみよう。チーターやその他のすばやい動きの動物が獲物を追いかけるスローモーション映像を思い描いてみよう。彼らの動作の完璧さと美しさは誰の目にも明らかであろう。どのような地形でも、彼らは驚くべきスピードで完全な集中力をもって動作している。彼らの動作を観察してみると、その卓越した能力(相当な身体的強度)ばかりでなく、彼らの柔軟さ(変化対応力のあるしなやかな筋肉)に驚くことだろう。
 チーターのようになることを目指してみようではないか。チーターと同じフィールドを自分が走っていると想像力を働かしてみよう。地面の上をスムーズに流れるように駆け抜けるか、それとも徐々に減速し結局、獲物をあきらめることになるか。

 ランニングの強度鍛錬の重要性は、自然界の最速ランナーのようになめらかに走ることを可能にする身体能力を身につけることにある。Pose Method of Runningの基本項目をマスターしたのであれば、正真正銘のランナーへと変貌すべきだ。それには、迅速性と身体的強度、そしてビジョンが必要となる。ストップウォッチの計測結果に囚われたり、走ること自体の強迫観念に囚われることのないように!

 

From a practical standpoint, this requires very specific preparation that will take the disparate muscle systems of your body and fuse them into a single system ready to run. A poorly prepared body, without sufficient strength development, will prematurely display all the trademarks of poor running technique: elongated stride, clumsy movement, general slowness and facial evidence of psychological and emotional discomfort. Conversely, the properly prepared runner will move with a quick, compact stride and will have a serene, focused countenance.

The following types of exercises fulfill the requirements for basic strength conditioning for runners:
              A) Muscular elasticity development (Chapter 27)
              B) Hip muscles conditioning (Chapter 28)
              C) Hamstrings conditioning (Chapter 29)

 

実際に、これ(迅速さと強度を身につける)には身体における異なる筋力系を別々に取り上げ、走りに適用できる体系に統合していくという特有の調整が必要となってくる。十分に強度が発達していない調整不十分な身体では、不適切なランニング技術である特徴を露呈することになるだろう:余計に長いストライド、ぎこちない動作、全身の緩慢さ、そして精神的・感情的な不快感からのつらそうな表情など。対して身体的強度を適切に調整したランナーは迅速でコンパクトなストライドで進み、落ち着き、集中した表情をしているだろう。
 
 次に挙げるエクササイズがランナーの基礎的強度調整の要件を満たすことになる。
              A) 筋肉弾性の開発 (27章)
              B) 臀部の筋力調整 (28章)
              C) ハムストリングの調整 (29章)

 

 強度調整エクササイズが初めての人に対して、それら主な強度トレーニングをうまく取り込んでいけるように、30章ではそのプロセスを解説します。
 様々な地形に対応するには、地形に対する適切なイメージを持つだけでは物足りない。実際に様々な環境で走ることに挑戦し経験を積むべきである。下記の状況に向けて必要となる特定の運動や技術を31章より詳細に解説します。
              A) 砂上ランニング   (31章)
              B) 坂道ランニング   (32章)
              C) トレイルランニング (33章)
              D) 裸足ランニング   (34章)
 これらの強度調整メニューは、他のエクササイズを締め出すものではなく、今まで行っている定番エクササイズに組み込んでもらって構わない。しかしこれから紹介するエクササイズはランニングの潜在能力を効果的に開花させるのに必要なものだ。どんなエクササイズでも全く無駄なものはないが、全身強度の発達に貢献しない効率の悪いエクササイズもあることは理解しておきましょう。

 

 

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