読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Pose Method of Running ポーズ・ランニング

ランニングフォームを意識して走力を上げよう!

Pose Method of Runningのテキスト(英書)の要約や原文と対訳を紹介しながら、アメリカの人気ランニングフォーム理論について考察してみる

32 上り坂と下り坂のランニング UPHILL AND DOWNHILL RUNNING

Section 5: BUILDING A RUNNER'S BODY...AND MIND ランナーの身体と精神を鍛え上げる
この記事をシェアする

坂道ランニングで走力を上げよう!

Pose Method of Running, Chapter32, p209-213 要約、一部本文と対訳

  一般ランナーの多くは、自分のランニングルートに坂道を取り入れることを避ける傾向があるが、少ないながらも坂道を走力を上げる機会と捉えルートに積極的に取り入れるランナーも存在する。そして、後者がランナーとして上級者となるのである。

 ポーズメソッドを習得中のランナーにとっても、坂道ランニングは一つの大きな疑問の種である。事実、「上り坂や下り坂でのポーズメソッドの走り方はどうすればいいのか?」という質問が問い合わせの上位を占めている。
 

f:id:Tomo-Cruise:20170320183807j:plain 特に上り坂ランニングは、重力を利用して推進することを前提としているポーズメソッドの理論に反するように思えるかもしれない。上り坂を走りつつ重力を利用する秘訣は、木の伐採方法の技術にヒントがある。

 f:id:Tomo-Cruise:20170320184042p:plain大木の伐採方法の基本的な手順は、まず倒したい方向に角度のついた切り込みを作り(受け口)、その反対側(のやや上方)に水平な切り込みを入れるというものです(受け口側に傾いている幹の自重に対して、追い口側は木を引っ張っている。これを切断することで追い口側が開き、木が倒木する)。

 

The same principle applies to running uphill. As you run in the Pose Method, you always have a slight, barely perceptible, forward lean to your body. As you release your foot from support, you are, in effect, creating a notch between the weight of your body and the direction in which you want to head. The momentum of your running plus the forward lean allows gravity to continue to work for you – you literally free fall uphill.
This is not to say that running uphill becomes an easy task. You still are subject to the physics involved of moving your body mass in a direction opposed to gravity, but at least you’re using gravity to help you along the way.

 (木の伐採方法)と同様な原則が上り坂ランニングにも当てはまる。ポーズメソッドで走る場合は、常にわずかながら、外からは認識できないくらいの前傾がかかっている。支持脚を上げるときに実際起こっているのは、重心と進みたい方向との間に切り目(伐採の際の追い口)を入れることなのだ。推進力に前傾が加わり、重力作用の恩恵を受け続けることができるというわけだ―自重落下で登ることができるのです。
 重力作用の恩恵があるとは言っても、上り坂ランニングが平地ランニングより楽にこなせるようになると言っているのではない。常に重力と反対方向の体重分の物理的な影響は受け続けるのであるが、少なくとも重力を進みたい方向への推進力に活用できるということだ。

  上り坂ランニングでのポーズメソッド実践においての強度調整の必要性は必然だ。上り坂版ポーズメソッドではストライドを短めにピッチを上げて、またはピッチを落とさずに走ることになる。結果的にハムストリングスへの負担は増大することになる。
 また、筋力弾性もピッチを維持することに活躍することになる。一度、上り坂版ポーズメソッドを会得すれば、ライバルに差をつける大きな武器となるでしょう。

 さて、次に下り坂ランニングについての注意点の第一は、下りは楽だという先入観にある。下り坂を走っているときには、ストライドが大きくなり、縦揺れが増大し、足音が大きくなりがちだ。そして、下り坂での制動をかけるために何かしらの筋力的対応が必要となり、大腿四頭筋(腿前部)が必死に応戦することになり、一定時間応戦したままでいると、そのうちに制動モード(braking mode)が故障モード(breaking mode)へと変化してしまう?!
 下り坂ランニングでの実践ポイントは、まずストライドをコンパクトにし低めに抑えることです。垂直な振動が余分に発生することを避けることです。そして足が全面へ流れないようにすることです;接地を常に身体の真下にもっていくのです。身体は垂直に保ち前傾は最小限に抑えましょう。暴走機関車になる前に、以上を意識して下り坂での速度をコントロールしましょう。
 

f:id:Tomo-Cruise:20170320184235j:plain 下り坂ランニングのトレーニングによる最大の恩恵は、脚で地面を蹴らずに、脚を地面に自重で落とす感覚を身に着けられることだ。平地でのランニングではこの感覚を得にくいが、下り坂ランニングでは脚の自重落下に向けた力の抜き方を意識しやすい状況であり、その感覚を平地ランニングにも流用して筋力の省エネ化を手に入れるのです。

 他の特殊な強度調整トレーニングと同様に、坂道トレーニングをどのくらいメニューの中に組み込むかは、住んでいる地域により変化するでしょう。近くに坂道のある地形がないランナーの中には橋、歩道橋やスタジアムの階段を利用する者もいる。
 週に1回は坂道ランニングを取り入れたいところだ。はじめは短めの距離でフォームに意識を集中して、ポーズメソッドの技術を用いての坂道ランニングを会得していきましょう。坂道ランニングの走り方(フォーム)を身に着けた後、距離や速度を上げて負荷をあげるとよいでしょう。

 

 

広告を非表示にする