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Pose Method of Running ポーズ・ランニング

ランニングフォームを意識して走力を上げよう!

Pose Method of Runningのテキスト(英書)の要約や原文と対訳を紹介しながら、アメリカの人気ランニングフォーム理論について考察してみる

37 エラーの認識と修正 RECOGNIZING & CORRECTING ERRORS

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練習時やレースでの痛み・故障はフォーム見直しの兆候だ!

Pose Method of Running, Chapter 37, p261-265, 要約、一部本文と対訳

  このセクション(第6節)では多くのランナーが起こしてしまうエラーを予想し、それらを修正すべく特定のドリルを処方をしていきます。もちろん、エラーは修正する以前に認識され、分析され、理解されなければなりません。エラーの一般的定義は、その基準や正しい姿からの逸脱です。もし、ランニングフォームが人それぞれに違って当然だという説に則れば、エラーを認識すること自体が不可能だと言えます。
 f:id:Tomo-Cruise:20170513055935p:plain しかしポーズメソッドではランニング技術の正しい基準をはっきりと定義しているので、ランニングフォームを分析する手段を講じることができるし、エラーを見つけて修正することができるのです。ポーズメソッドの主な構成要素は次のようにまとめることができます。

1)ランニングポーズ基本姿勢を利用する
両膝は常にやや曲げられており、横からはS字のようなスプリング姿勢を維持し支持脚は母指球で地面と接している

2)前傾姿勢自重落下する

3)筋力弾性を利用する

4)支持脚を地面から直線起動で引き上げる

5)脚の引き上げにハムストリング(裏腿)を使う

6)ランニングフレーム内に身体をおさめる

7)筋肉の弛緩を維持する

  仮にこれらの原則に則っていれば、そのランニングフォームはバランスが取れており、身体の各パーツが体幹と調和した動きとなていることが客観的に見て分かるはずである。正しく走れていれば、腕や脚の激しい動きと体幹の前進移動がぎこちなくなるような逸脱は起きないだろう。
 f:id:Tomo-Cruise:20170513060308p:plain逆に間違った走り方をしていれば、その逸脱さは時に微妙ではあるが結構目立って現れるでしょう。丹念に磨き上げた乗り物に見えるところが故障車のように見えたり、一体化した物体が道を移動するように見えるはずがバラバラに動く部分の集合体がよろめいているように見えたりするのです。例えると、同じ曲の楽譜を見ている演奏家たちが皆、指揮者を無視しており、演奏はしているものの一つの曲にはなっていないといえるでしょう。
 正しくポーズメソッドが実践できているかを感じ取るのは簡単なことではありません。ポーズメソッドの根本的概念を真に理解していたとしても、走っている時の感覚を自分で理解するのは困難だといえます。できれば、パートナーやコーチにフォームを客観的に観察してもらいポーズメソッドのフォームをチェックしてもらうのがよいでしょう。

Any hint of overuse injury should be a signal to recheck your style and correct emerging problems. In your old running style, an overuse injury might have indicated worn-out shoes, but with  proper Pose style that is much less likely to be the case. And certain specific injuries wil also tell you the cause. If, for example, you begin suffering from shin splints, you can be virtually certain that you are landing with your foot out in front of your body.

 走り込みによる故障・痛みが発生した時は、フォームを再確認し将来起こるであろう問題点を正す機会が訪れたと認識すべきです。従来の走り方においては、走り込みによる痛みの発生はシューズのインソールが擦り切れたサインなどであったかもしれませんが、適切なポーズメソッドによる走り方においてはそのようなケースはまれです。ある特定の部位の痛みは原因があるのです。例えば、シンスプリント(向こうずねの痛み)に苦しみ始めたのであれば、大抵は身体の前方で着地してしまっていることが原因と言ってよいでしょう。

  f:id:Tomo-Cruise:20170513060632p:plainランニング技術の問題点が判明した時は、原点に立ち返り、ポーズメソッドの力学を理解しているか、ポーズメソッドの適切なビジュアルイメージが思い描けているか、実践した時の感覚が適切であったのかを確認する必要があります。
 根本的概念を理解せずに、また適切なランニングの感覚を獲得せずに、ただ単に物理的にフォームを変化させて問題点を修正しようとしても、その問題点はきっと再発してしまうでしょう。問題点の修正は単なるその場しのぎの解決法では本質的な解決とはなりえません。ランニングに対しての包括的なアプローチを根本から再構成しなくてはいけません。基本から見直す必要があるのです。
 最後に、ほとんどの問題点への解答はシンプルであることを覚えていてもらいたい。「余計なことはするな!」である。問題点はおおよそ次のことが原因である場合が多い;力みすぎ・筋力に頼りすぎ。身体をリラックスさせて重力に仕事をさせるのです。
 

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